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TITANIUM 4

おまたせしますたたたたた━━っ!!

STI研究所の天才エンジニア ヴゥージル トゥリップさんが挑む超合金タイテイニアムのファイティントゥール 


ザ タイタン!


「あの」イチローさんが撃つのをタメラウほどの

歴史的美術品 


ザ タイタン!


ハンマーのトップ部分に打ちこまれた鋼鉄ロッドのフンシツをもも兄さんに見つかっちゃったよ 

サァ タイヘン!(ひとつ余計)


ではでは

イチローさんとヴゥージル トゥリップさんが出逢った歴史的瞬間にィ~···ターイム トゥリップ♪

(どーしてもカキコしたかった文章)

m9( ・∀・) ドーン!!



★ STI ★

“ヘーイ、イーチ!ワタシのブースをだまって通りすぎないでほしいですね···”


突然、そう呼びとめられた。


ふり向くと、スラリとした柔和なかんじの人が微笑していた。胸のネイムタグを見るとヴゥージル トゥリップと読めた。アッと心の中で驚いた。


“ア、あなたがミスタートゥリップなのですね?いつかは会いたいと願っていたのですよ···コラコラ、トモよアイサツをしなさい、この人がマコーミックフレイムを設計した御本人そのものなのだぞ!”


“わォーワぉー!なイすトみーチゅユー!”


トモは、眼球を半分まで露出させながらあせってヴゥージルさんと握手した。

毎年一回、アメリカのどこかでショットショウという地球最大のガンショウがあり、世界中のガンディーラーがそこに集まる。

今年はテクサスのダラスで開催され、このストーリーはそこで始まったのだった。

何年か前のこと、チップ マコーミックという有名シューターが突然のようにすごいフレイムを発表した。

それはフレイム部にレイスカーのピストンロッド素材、グリップは金属インサートで補強された特殊プラスティック製という未来指向のハイキャパスィティーフレイムだった。

値段こそ、フレイムだけでベレッタが買えるほどに高かったが、近年のアメリカ製にはありえなかった高品質は、真剣なシューター達の心を急速に捕らえていった。

あれよという間にキャスピアンとパラオーデナンスの多弾フレイムを凌駕し、人気ナンバーワンにノシ上がってしまったのだ。

そのマコーミックフレイムをじっさいに設計製作したのはストレイヤー&トゥリップ研究所という会社だった。そして、今年になってどういうワケなのか、マコーミックはこの研究所と縁を切り、独自に新しいフレイムを造って発売したのだった。

その新マコーミックフレイムはイマふたつ印象に乏しく、かなり失望した。

そういった業界情報のなかで、ワシは旧マコーミックフレイムはどうなったのかを案じていた。あれはどうしても欲しかったモノだった。そのうちに名銃ボブチャウスペシャルのフレイムと交換しようと思っていてチャンスがなかった。もし製造中止になったのならば急いで手に入れなければ後悔することになると考えていた。

と、そんな時にとつぜん呼びとめられたのだ。ワシとトモはイソイソとトゥリップさんのブースについて行った。

そこは「STIインターナショナル」というブースだった。最高のハイキャップフレイムを販売する新会社だった。

“新しいモノ見せましょうか?”

STIのエンジニアから今や社長になったトゥリップさんは一梃のガヴァメントを手渡してくれた。

“ウッ、か、軽い!”

“そう···軽いでしょう?総タイテイニアム製なのですよ···”

トゥリップさんは微笑しながら静かに言った。この人は普通のアメリカ人とちがい、言動がていねいで、とても繊細な雰囲気を漂わせている。どこか天才ふうなのだ。

“ハー···そうですか···おいトモ、タイテイニアムだってさ、つーことは日本でいう···アノなんだっけ?”

“あ、はいチタンです、チタニューム···”

“えっ?なんでタイテイニアムがチタンなんだ?じゃタイタンはなんと言うの?”

“はいタイタンはタイタンですね···”

“どーしてそーなるわけ?”

“は、それは日本ですから···”

···そうだ、マーラーの交響曲を「チタン」といわず「タイタン」と言うなあ、タイテイニアムの語源はタイタンからとったのだから素直に「タイテイニアム」と呼んでくれたっていーのになあ···

と、そんなことをチラチラとアタマの端で考えながら軽いガヴァメントに見入った。

超合金の感触は素晴らしいと思った。

“それでトゥリップさん、こんなに軽くて調子はどうなのです?”

そう尋ねると、

“ダメですね、ぜんぜんダーメです”

と悲しい表情になった。

“ダメって···ジャムするんですか?”

“そうです、作動しません”

“どこがモンダイなのですか?”

“タイテイニアムフレイムとタイテイニアムスライドの仲が悪くて、発射のたびに嚙みつき合うのですよ”

“そういえばステインレスどうしも張りつきあうのがモンダイでしたよね”

“ハイ、あれよりもタイテイニアムのイガミ合いはずっとひどいのです”

スライドをグッとひくとザラついた感触があった。よく磨かれているのに、砂をかんだように荒々しいのだ。

“それで今後はどうするのですか?これを改良していくことは可能なのですか?”

“ハイ、いくつかの方法が考えられます、が とりあえず可能性の高い方法はスライドを鋼鉄にするということです”

“鋼鉄とならば相性はいいのですか?”

“いいえ、鋼鉄が相手ならばタイテイニアムはそれを食ってしまいますね、だからくふうが必要なのですがね···あなたは、タイテイニアムの銃に興味があるのですか?”

“とても興味があります。ここでこうしてトゥリップさんに会えたのでスティールのSTIフレイムをひとつ売ってもらおうと考えているわけですからね”

“それでは、こういうのはどうですか?ワタシ達は新しいスライドも造りました、他のパーツ類もいろいろとあります。そこでひとつあなたの銃を造ってみたいのですが、そうしたらテストしていただけますか?それはあなたへのプレゼントということで···”

一瞬、なんのことか判らなかった。英語の意味をとりちがえたかと思ったが、そんな難しい会話でもない。なんといってもトゥリップさんとは初対面なのだ。

“エーッ!そんな、そんな···!”

と、あせった。

“あ、そのかわりにワタシ達のために写真を撮ってください···それでどうですか?”

いきなり高価なプレゼントをするのは相手を用心させてしまうことに気がついたのか、トゥリップさんは交換条件を言った。

“アー、そうですね、シャシンでよいのでしたら任せてください、それでいきましょう”

そう言って固い握手を交わした。

“では、注文を言ってください···”

そう言ってトゥリップさんはメモをとる準備をした。

“競技のための銃にしますか?”

“いいえ、キャリーガンにしてください。ハイテックなコルトガヴァメントというのが理想の姿なのですよ”

このフレイムを使う銃の構想は以前からできていたのでスラスラと答えられた。

“では、コンペンセイターは無しでイーグル5.1スライドそのままですね···口径はどれでいきましょうか”

“フォーティーファイヴでおねがいします”

“エッ?45ACPですか?”

“はいっ!まったくのセルフディフェンスオンリーにしたいのです”

“ホホー···で、リアサイトは?···”

“フィクストにしてください、なにしろファイティントゥールですから”

“固定サイトならノヴァクを使いましょうね 最高のリアサイトです···セフティーはどんなものをつけましょうかね”

“ブラウンにしてください”

“グッドチョイスですね···ブラウンは···”

“あ、アンビデクストラウスでなくてレフトサイドのほうで···”

“エッ?ワンサイドですか?”

“はい、それのほうが丈夫ですから···なにしろストリートファイトの相棒でしてね···”

“ナールホド···ではハンマーは?”

“ハンマーはSTIのスパーでビーヴァーテイルもSTIです、じつはこのハンマーを使いたくてウズウズしていたのですよ。このカタチには惚れましたね”

“そんなふうに気に入ってもらえるなんてトテモ嬉しいことですね···OK···では数ヵ月の猶予をください、きっと良いものを造って見せますからね···”

“ありがとう!待っていますからね···”

そうして再び固い握手をした。

“···トモ···エライこっちゃぞ”

“スゴイことになりましたね”

“でも、なんでワシにプレゼントかねぇ”

“そこはやはりハンドガンナー誌の···”

“フォトグラファーの役得というわけか···”


そんなできごとを思いだしたり、忘れたりしながら、忙しく半年が過ぎ去った。

そして仕事のスローなある日、フッとトゥリップさんの顔が意識に浮かんだ。

ボチボチさいそくしても失礼にならない月日がたった、と考えて電話をかけた。

“ハーイ!ヴゥージル、ハワユー!”

“オー、どうしたことなのでしょうね、じつは昨日、あなたの銃が完成したのです。だから送るための手続きをしようとしていたのですよ。あなたはそれを感じて連絡してきたとしか思えませんねぇ。6ヵ月の内、たった一回の連絡が今日というのでは偶然とは言いがたいですよ。どうやら、あなたは超能力を使いますね?”

トゥリップさんは真面目に驚いていた。

“ハハハ、そうかもしれませんよ”

と笑いながら、ワシも少しビックリした。

“ところで、銃を送ってもらうかわりに僕がそちらに受け取りに行くというのはどうでしょう?工場のようすなども撮らせてほしいのですがね···”

そう頼んだ。

“オー、歓迎しますよ。ただしインジェクションマシーン(グリップの成形機)の撮影だけはゆるしてくださいね···”


ヤッホー!キャッホー!

ユナイテッドのジェットにとび乗ってテクサス州のオースティンに飛んだ。

ヴゥージル社長みずからアメリカ製のトラックで迎えに出てくれた。

STI研究所は小さくスタートしたので工場は小さい。敷地の拡張ができないので部門が増えると他の工場を借りて分散している。

メイン工場は、学校の教室ふたつ分くらいの広さしかなかった。社員も20人ほどしかいなくて、これが天下無敵のハイキャップガンの会社かと意外な気がした。

だが、工場内の密度は濃厚だった。

コンピュータ制御の工作機械、マガズィンの溶接スィステムなどスゴイと思った。

ハンマーなどはEDMで造るのだ。EDMはエレクトリカル ディスチャージ マシーンのことで、放電加工とかワイヤーカットなどとも呼ばれている。電気の通ったプラスの細いワイヤーがゆっくりと走り、その放電パワーで金属を溶かしながら切る。コンピュータが形とサイズを指定して、そのとおりにカタチができていく。

すごいものだと思った。

これほどの近代科学を駆使しているヴゥージル トゥリップというエンジニアの才能に対して敬意の念がわいた。


“サテ、イーチのガンを出しましょう”

そう言いながら、ヴゥージルは銃庫の重い扉を開いて一梃のハンドガンをとりだし、かるくチェックして渡してくれた。

“···!··········································!”

“···注文どおりのハズですがね···”

“················································”

感動していた。言葉も出ない。

その、かっちりとした一体感、

軽量なバディーに秘めた精悍、

シャープなのに肌にやさしいエッジ、

温黒調の渋い輝きを放つ、その肌···

黒衣の貴婦人に見とれていた。

人間工学を追求しきったビーヴァーテイルとハンマー、そしてブラウンセフティーとノヴァクのサイト。

完璧、手になじむ。そして美しいのだ。

“スィリアルナンバーを読んでください”

ヴゥージルがまた言った。

TITANIUM 4 と刻印してあった。

なんということだ!これが銃の登録番号だというのだ。

“4梃目···とうとう撃てるタイテイニアムの銃ができました。ビーヴァーテイルとハンマーは少し黄ばんで見えるでしょう?これがタイテイニアムの地の色なのです。ハンマーのトップ部分には鋼鉄のロッドが打ちこんでありますが、これはスライドを守るためなのです。このロッドなしだとタイテイニアムのハンマーはスライドの下方を削りとってしまうのです。フレイムはタイテイニアム専用の特殊コーティングです。これによってスライドの摩耗を防ぐことができました。でも、ほんとうはタイテイニアムの地の色そのままでいきたかったのですがね······。

そんなヴゥージルの説明を聞きながら、ワシは別なことも考えていた、

······このガンはどうすればいいんだ!帰ってからオーカのショルダーホルスタにブチこんでハデにブッぱなして遊んでやろう と思っていたのによ、受け取ってみたら歴史的逸品という美術品じゃないか!ヴゥージルはどんどん撃ってテストしてくれと言うし、こんな美人にひっかき傷はつけたくないし、いったいどうやってつきあえばいいんだろ······

と、そんなことを思っていた。

だが一方、こんな財宝をドカドカと惜しげもなく撃ちまくるのはどんなに痛快なことかしれたものじゃない、という誘惑の声も聞こえてきた。

“ヴゥージル···ビューティフルですよ、ジャーストビューティフルです!”

やっと我にかえったワシは、それでもそんなことしか言えなかった。でも、そのとき心の中で···〈よーし!撃とう、タイタンを撃ちまくってやるのだ、なにしろ人生は短いのだからブッぱなすのだーっ!〉

と、そんな決心をした。

カッと身体が熱くなった。


STI では客の注文によってマッチガンからキャリーガンまで好みどおりに造ってくれるが、2011ハイキャップフレイムとイーグル5.1(ファイヴポイントワンと読む)スライドの組み合わせが基本になる。

2011というのは、1911A1に100を足したナンバー、つまりガヴァメントが軍用となった1911年から一世紀を経て出現したものという意味をもつ。5.1はバレルの長さを表す。

パーツ類はハンマー、トゥリガー、ビーヴァーテイル、ファイリンピン、ストラットなど次々と発表し、スティール製とタイテイニアム製との両方がある。

いずれも、これ以上は望めないと思えるほどの高品質。モノにウルサイ人種を納得させるに充分な素晴らしさだ。

さて、ワシはさっそくブッぱなしたよ。

230グレイン弾で「ハードボール」というキッツイ45ACPをね。

ズガンッ! なんちゃってキックの強いことったら、もうサッスガ拳銃の王様そのものだった。とはいえガヴァメントよりもずっとずっとコントロールしやすいと感じた。

いつか「ボブチャウスペシャル」という宝刀と撃ち較べリポートしたいな。

んじゃ! イーチ


━━コンバットマガジン1994年11月号より━━










マロンパ様、

いつもいつも ご苦労かけて澄みませんねぇ🥵

いつもいつもいつも心の中では両手を合わせてマロンパ様には感謝しているので御座いますよ!!

(・・う、なんとなくわるい予感・・)

「お待たせしました」なんて・・誰も待っちゃいないし

ムシロ迷惑なんだが好意だけは受けるぞよ。キター!!

ドンガラガッシャーーーン\(^o^)/あーキモチ好い!!


で もったいなくはあるけどタイタンは22口径として働いておるです


手作りのチタン サムレストがニクイ♪

Gunは使ってナンボやけんのぉ・・・



いつの間にかインサートガ落ちていた💦

発見してくれたモモサに感謝🙏


すぐにダウグケェニッグのハンマーキットを購うたよ

(これはキットいいだらうとマロンパのアホな低ギャグが聞こえる)


サムレストはスライドストップにネジ留めしてある

このさい トゥリガーシェイプも変えたでい♪


でもって・・

ネルソンさんがケニーのスポンサーになりたいと22コンヴァージョンを贈ってくれたのよん☺️

だから早速に付け替えた♪ 

いよいよ明日はコレでRFPO

(リムファイヤ ピストル オプティック)

の部門に挑戦するのよん😊


🗣ルーさぁーん!! ジュンよぉーー!!

ダディがねー・・フォトを一度にたくさん載せないで1枚ずつのほうが毎回の楽しみになってイイのじゃないかってユッてるよぉ〜♪



それにしても・・・

なんなんだこりゃー😬↓↓






わいにクレー!!😠

アライやだぁ!!😤

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